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株式会社メイクリーン 代表上江田のブログです。

メイクリーン社長の上江田です。 私は、仏壇仏具を始め、伝統工芸の保存や補修技術を研究しています。 私の目的は、わが社が開発する技術で、一つでも多くのものを次世代に引き継いでいくことです。
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玄奘三蔵法師

行基を学ぶには、まず唐・日本の法相宗の流れを学ばなければなりません。
法相宗はインド哲学の思想を継承するもので、唐時代創始の大乗仏教宗派の一つです。
玄奘はインド哲学の唯識説を深く知るために629年インドに向かい、巡礼や仏教研究を行って、645年唐に唯識説、経典657部や仏像などを持って帰還しました。
649年、玄奘訳とされている『般若心経』は読誦用として最も広く普及されています。

インドへの旅を地誌『大唐西域記』として著し、これが後に伝奇小説『西遊記』の基ともなった。
日本仏教における法相宗は、玄奘に師事した道昭が法興寺で広め、南都六宗の一つとして8-9世紀に隆盛を極め、有名な寺としては、薬師寺・興福寺などがある。
玄奘は遣唐使に終えて大和朝廷に帰る弟子の道昭に『般若心経』の独唱と座禅を日々行いなさいと教えました。


玄奘三蔵玄奘三蔵院
玄奘三蔵の旅の姿       玄奘三蔵院伽藍(玄奘三蔵様のご遺骨)

私は若い頃から、玄奘が通ったシルクロードに憧れ、いつか中国に行きたいと思っていましたが、ちょうどその頃、北京で起こった天安門虐殺事件が発生し、延期になりました。
それを残念に思い、その後、奈良・薬師寺の平山郁夫作「大唐西域壁画」と 玄奘三蔵院伽藍に何度も訪問しております。
【 2019/11/24 (Sun) 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

ちりめん街道(与謝野町)のお寺

ちりめん街道(与謝野町)のお寺

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丹後ちりめん歴史館       ちりめん街道の町並み

京都府北部・丹後地方に江戸時代から昭和初期にかけて栄えた丹後ちりめんです。
隆盛をきわめた当時の町並みが残る由緒ある街道。織物工場をはじめ、当地方と京都市内を結ぶ交流の拠点として盛えたいろんな店の名残がありその面影をしのばせます。


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   実相寺                    宝巌寺

実相寺は日蓮宗の寺院です。
その石段を上り、山門をくぐると、正面に本堂、右に鐘楼、左に金色堂が配された伽藍の中央に立ちます。本堂には太鼓櫓が造り付けられ、奥に庫裏が連接しています。
さらにその奥手には妙見堂が但馬道に南面しています。
現在の実相寺の景観は、今から250年前から形成され始め、その後、整備されたものが基本となって今に伝わっていることがわかります。

宝巌寺は浄土宗に属し、開基は慶長4年(1599)と伝えられています。 その景観は、石段を上がった山腹に寺地を構え、正面に楼門形式の山門、その奥に本堂が直線的に位置しています。本堂に向かって左に庫裏、右に鐘楼があります。
本尊裏手に安置されている阿弥陀如来坐像は、南北朝期の作とされと言われています。
ちりめん街道の景観の一端を担っている宝巌寺の現在の景観は、今から192~180年前にかけて形成され、時を越えて現在に伝わっていることがわかります。

【 2019/10/15 (Tue) 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

行基ブログ

行基ブログ
1、土塔町の仏塔
奈良時代の僧行基が建立したとされる仏塔にお参りにまいりました。発掘調査によると土を盛り上げた一辺53.1m、高さ8.6m以上の十三重の塔で、各層には瓦が葺かれていたようです。平成21年4月復元整備によって創建当時の姿が再現されました。

土塔は、堺出身の奈良時代の僧、行基が建立したとされる四十九院のひとつ大野寺の仏塔です。平安時代の「行基年譜」には神亀4年(727年)の起工とあり、鎌倉時代の「行基菩薩行状絵伝」にも、本堂・門とともに「十三重土塔」と記された塔が描かれています。 

会社に行基ゆかりの家原寺(行基菩薩誕生)や狭山池(行基菩薩工事功績)が近いため、
行基菩薩はいつもお祈りしております。
最近は若い人がお寺に来られることが少ないため、来客数を増やすのに、落語会、コンサート会、婚活会を盛んに開催しています。
私はそれも大切ですが、お寺本来の仏法とか歴史、感謝をいかにして、お寺の復活を期待したいとおります。

行基

2,狭山池
家の近くに狭山池があります。池の周りには、桜の木々が多く、散歩には気持ちがいいですが、今(8月)は暑い夏の日に池の周りを散歩すると熱中症になるので、少ないです。
狭山池博物館の説明によると、狭山池は飛鳥時代(7世紀前半)につくられた、1400年の歴史を刻む日本最古のダム式ため池で現在もなお280万立方メートルの貯水量を誇る大阪府下最大のダムとして利用されています。
過去の改修には、奈良時代の行基をはじめ、鎌倉時代の重源、江戸時代の片桐且元など、多くの歴史上の重要人物が携わってきたといわれています。
平成10年に行基菩薩千二百五十年御遠忌法要が盛大に催され、いまも行基菩薩の業績を深く感じ、尊敬されております。


3、私はもう一度、若いころに戻って、玄奘三蔵、唯識、シルクロード、般若心経、道昭、行基菩薩を再勉強し、法相宗を深めたいと思います。

一水四見とは、唯識のものの見方。認識の主体が変われば認識の対象も変化することの例え。 人間にとっての河は 天人にとっては歩くことができる水晶の床 魚にとっては己の住みか 餓鬼にとっては炎の燃え上がる膿の流れ というように、見る者によって全く違ったものとして現れるという。

【 2019/09/15 (Sun) 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

有馬温泉のお寺


有馬温泉のお寺

お金がない学生の頃、六甲山登山の帰りに有馬温泉で風呂だけ入りによく寄りました。
その頃の思い出は太閤さんにあやかるように夢見て、登山の汗をながしていました。
当時は結構、賑やかであったことを覚えています。
その後、バブル崩壊で不景気になっていましたが、最近、来客する外人客でクールジャパンで見直され、観光店も寺院も元気になりかけています。

念仏寺

念仏寺は室町時代の浄土宗で、豊臣秀吉の正室北政所(ねね)の別邸跡である現在地に移転しました。古い石垣の上に建つ本堂は有馬温泉郷最古の建築物です。本尊は快慶の作と伝わる阿弥陀如来立像です。

極楽寺


極楽寺は有馬温泉郷にある聖徳太子の開基とされる浄土宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来坐像です。
中世より念仏の道場として栄えたが数度の焼失により、現在は1782年に再建されたものである。このときに再建された庫裏は1995年の阪神淡路大震災で半壊したが、そのために修築中の基礎の下から豊臣秀吉が築造した「湯山御殿」の遺構の一部が発見されることになった。遺構は茶器や瓦などの数多くの出土品とともに神戸市文化財史跡の指定より一般公開されている。


1995年の阪神淡路大震災で倒壊した有馬・極楽寺から見つかった太閤秀吉の別荘「湯山御殿」の岩風呂を411年ぶりに忠実に再現した唯一無二の価値のある湯船です。
乱戦で疲れた太閤秀吉を癒した金泉かけ流しの貴重な露天風呂です。


温泉寺
薬師如来の導きで有馬温泉を訪れた僧行基が縁起によれば724年に建立されました。

行基立像




温泉寺の宗派はもとは真言宗でありましたが、黄檗宗の仏教寺院に転向され、本尊は薬師如来です。
境内には資料館「御祖師庵」が設けられ、寺の歴史に関する資料が展示されている。


【 2019/08/30 (Fri) 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

「世界遺産登録」 大仙陵古墳

クフ王ピラミッド、始皇帝陵、大仙陵古墳は世界3大墳墓と呼ばれています。
その中の堺市にある大仙陵古墳(仁徳天皇陵とも呼ばれている)がユネスコ世界遺産登録されることになり、住民はびっくりしております。

2年前に大仙陵古墳のボランティアガイドの説明から、「日本の天皇陵は宮内庁の管轄で、ピラミッドや始皇帝陵とは違い、中を見せてくれない。これでは世界遺産登録の対象から外される」と教えられていました。ところが、昨年から考えが変わり、宮内庁と堺市から大仙陵古墳協力研究が進められましたので、少し流れが変わると期待しておりました。

大仙陵古墳は日本最大の前方後円墳にふさわしく、周囲に陪塚と考えられる古墳が10基以上あり、仁徳天皇陵とも呼ぼれています。

大仙陵古墳の広さを理解するためには、広すぎて、横から見るだけでは単に森しかわからず、遠くまで見える、高い展望台が必要です

うまいことに、地上80mの市役所最上階に360度の展望と回廊式ロビーが設置されてあり、そこから、大仙陵古墳など歴史を秘めた堺のまちが眼下に広がり、さらに、遠く六甲山、あべのハルカス、生駒・金剛山が見渡せる人気スポットです。

地元の私からの感想では大仙陵古墳を見学するだけでは、街の中にある古墳風景にがっかりしますので、古事記や歴史書をよく読まれて、見えない背景を感じられるといいと思います。

世界遺産登録
【 2019/08/23 (Fri) 】 未分類 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ueda1944

Author:ueda1944
上江田 政幸(うえだ まさゆき)
㈱メイクリーン代表取締役。
趣味は歴史や寺社参拝、読書。
化学の専門知識を生かし、仏像仏具の洗浄技術で特許を取得。
このブログでは、信仰への思いや技術について発信しています。